バスコのLIFE GOES ON!

40代でエレキギターを始めた愚か者の雑記帳。映画、音楽等についても申し述べます。

アメリカのロードサイドの寂れたカフェが、二人の女性の友情で輝く名作 BAGDAD CAFE

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 1987年の名作。80〜90年代っていい時代でしたよね。

 夫とアメリカ旅行中のドイツ人中年女性のジャスミンが、砂漠地帯の道路で夫婦喧嘩をして車を降りてしまうところから映画は始まります。灼熱の太陽の下、永遠に真っ直ぐ続く道路をスーツケースを引きずって歩き続けてたどり着いたのは、バグダッド・カフェという名のモーテル兼食堂。

 

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旅行者などやってこない辺境の地のモーテルには、それぞれの自分流の人生を送る人たちが住んでいました。最初は、普段客など来ないモーテルに宿を求めてきた異邦人のジャスミンに警戒していた女主人のブレンダでしたが、徐々に関心と親しみを感じるようになります。夫と別れ、異国の地で独りきりになったジャスミンは、かばんの中にたまたま入っていた手品セットで手品の練習を始めますが、これを食堂のお客に披露したところ評判が評判を呼び、ジャスミンのマジックショーを観るためにお客が集まるようになります。繁盛するバグダッド・カフェの切り盛りにやりがいを感じ始めたジャスミンとブレンダでしたが、ジャスミンのビザが失効していたことから、帰国を余儀なくされます。

 ジャスミンの去ったバグダッド・カフェは、また元のように砂まみれの流行らない店になってしまいますが……。

 

 オープニング曲の「Calling You」、マリアンネ・ゼーゲブレヒト、CCHパウンダー、ジャック・パランスといった名優陣、フィルタを多用した映像、そしてよそ行きの服装で給水塔をブラシで掃除する太っちょの女性のキービジュアル、全ての要素がうまく絡み合った作品でした。タイトルの「BAGDAD CAFE」も少しエスニック感があってよかったですね(原題は「Out of Rosenheim」)。

 

 監督のパーシー・アドロンと主演のマリアンネ・ゼーゲブレヒトのコンビは、知りうる限りで「シュガー・ベイビー」、「バグダッド・カフェ」、「ロザリー・ゴーズ・ショッピング」を制作していますが、このバグダッド・カフェが最も優れた作品でした。個人的には「シュガー・ベイビー」も好きでしたが、その話はまた別の機会に。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。