バスコのLIFE GOES ON!

40代でエレキギターを始めた愚か者の雑記帳。映画、音楽等についても申し述べます。

余命宣告すら、人生を変えるきっかけになりえない。普通は。 最高の人生の見つけ方

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2007年 アメリ

 

 歴史学の教授になることを目指しながら、恋人の妊娠を期に退学し、自動車整備工として40年間働き、3人の子供を育て上げたカーター。

 裸一貫でビジネスの世界で成功を収めたが、4度の離婚の末、独身のコール。

 ガンに冒された二人は、たまたま同じ病室で過ごすことになります。最初はカーターを見下していたコールですが、闘病生活を送るうちに二人は親しくなっていきます。しかし間もなく、ともに余命がわずかであることを宣告されます。

 コールは、カーターが棺桶に入るまでに成し遂げることを書き連ねた「棺桶リスト」(Bucket List:原題ですがbucketの直訳はバケツ。棺桶という訳語があるかは不明です。)を見つけます。そして、勝手にいくつかの事柄を書き加えると、どうせ死ぬのなら、これらをすべてやり遂げようとカーターを誘います。

 最初は乗り気でなかったカーターですが、妻の反対を押し切り、コールとともに旅に出ます。

 スカイダイビング、タトゥ彫り、サーキットでのレース、ピラミッド登頂…コールのプライベートジェットで2人は世界中を飛び回り、リストにあることを実行します。

 旅の途中で、コールはカーターに、離婚した妻との間に娘がいたが、とあることから疎遠になっているという身の上話をします。それを聞いたカーターは、コールを娘に合わせようと画策しますが、コールは余計なお世話だと激昂して立ち去ってしまいます。

 ケンカ別れをした後、カーターは自宅で倒れ病院に搬送されます。この連絡を受けたコールは病院に駆けつけます。そして……。

 

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 自分の思うような人生を送れず、現状を甘んじて受け止めるしかないと、ある種の諦めに支配されていたカーターの人生観は、死を前にしても人生は自分が望むものにすべきだというコールとの出会いで大きく変わっていきます。

 冷めた目で見れば、大金持ちが金に物をいわせて此の世での名残を全てやりきってしまうというストーリーです。

 しかし、おそらく描きたかったのは、これまで利己的に生きてきた人が、これまで利他的に生きてきた人を喜ばせるために、利他的な行いをした。そして、お互いに穏やかな最期を迎えたというテーマだったのかなと思います。

 そういう視点で観ると、いい映画だなと思えます。

  それと、最高級のコーヒー豆と言われている「コピ・ルアク」の秘密を知っている人には、最後のシーンが伝わりません。もう少し誰も知らないトリビアだったら良かったのに。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。