バスコのLIFE GOES ON!

40代でエレキギターを始めた愚か者の雑記帳。映画、音楽等についても申し述べます。

実話と言われなければ絶対に信じられない 運命を分けたザイル

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2003年 イギリス

 

 ドキュメンタリーです。

 「登山は楽しい。楽しいから登るだけ」

 1985年、英国人のジョー・シンプソンとサイモン・イェーツは、誰も登頂したことがない悪名高きシウラ・グランデの西壁を登るためにペルーへ向かいます。そして、悪天候に苦しみながらも3日間かけて登頂に成功します。

 遭難の80%は下山時に起こる。2人はそのことを十分承知していたのですが、ほんの些細なミスでジョーは滑落してしまい、左脚を骨折してしまいます。

 ジョーが負傷した後も、サイモンはジョーをかばいながら下山を続けますが、運悪くジョーは2度めの滑落で絶壁で宙吊りになってしまいます。

 サイモンは状況がわからないまま、ひたすらジョーからの合図を待っていましたが、いよいよこのままでは自分の命が危険だと思い、やむを得ずザイルをナイフで切断、ジョーは数十メートル下の巨大なクレバスの中に墜落します。サイモンは、ジョーの死を確信し単独で下山します。

 やがてジョーはクレバスの中で意識を取り戻します。運良く途中の出っ張りに落ちて一命を留めたのです。しかし、上に登ることは絶望。決心をして、どこまで続くかわからないクレバスの底へ、切り離されたザイルを使って下っていきます。

 クレバスの底(では本当は無いのですが)になんとかたどり着いたジョーは、奇跡的に脱出に成功します。

 しかし、外には出れたものの、左脚を骨折したジョーにとって、そこからが地獄でした。歩くことがままならないため、食料も水もないまま何日間も雪の上を這うことになります。空腹と喉の乾きに苛まれた極限状態の中で、どうやってジョーは生還したのでしょうか。

 

 ディスカバリーチャンネル等でやっている再現ドキュメンタリーのような作りです。冒頭、ジョーとサイモン本人へのインタビューから始まりますので、2人とも無事だったことを承知の上で鑑賞することになります。実話だから、そこを隠しても仕方ないというのが制作側の意図なのかも知れませんが、この映画の観客のほとんどはこの話を結末を知らないのだから、あえて伏せておくという構成でも良かったのではないかと思いました。

 そういったことを置いておいても、相当奇跡的な出来事であったことは間違いないと思いますので、一見の価値ありです。

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最後までお付き合いいただきありがとうございました。