バスコのLIFE GOES ON!

40代でエレキギターを始めた愚か者の雑記帳。映画、音楽等についても申し述べます。

孤児院で育った青年の成長を描く良作 サイダーハウス・ルール

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1999年 アメリ

 

 ジョン・アーヴィング原作の映画です。この作家の小説でいちばん有名なのはガープの世界だと思いますが、まだ読んでいません。

 セント・クラウズにある孤児院。孤児院の産科医ラーチは、ホーマー・ウエルズと名付けた孤児に特に愛情を注いでいました。ホーマーは幼児期に2度引き取られますが、いずれも里親から返されてしまいます。やがて孤児院で成長したホーマーは、ラーチの手ほどきで産科医としての知識と技術を取得し、助手を務めるようになりました。

 ホーマーは自分を育て上げてくれたラーチに感謝し義理も感じていましたが、盲従していたわけではありませんでした。1943年当時、まだ堕胎は完全に違法でしたが、ラーチは必要悪と考え密かに堕胎手術も行っていました。一方でホーマーは違法行為であるからとラーチの行為に否定的でした。

 そんなある日、若いカップルが堕胎のために孤児院にやってきました。男は軍人ウォーリー。女はキャンディ。キャンディの手術が終わった後、ホーマーは2人に一緒に連れて行って欲しいと頼み、生まれ育った孤児院を去ります。青年期のホーマーは見聞を広めたかったのです。

 ホーマーは、ウォーリーの実家のリンゴ農園でローズ率いる黒人の季節労働者達と一緒に働き始めますが、間もなくウォーリーはビルマ戦線へと出立します。ウォーリー不在の中、キャンディとホーマーは関係を持ちます。キャンディにとってはウォーリーがいなくなった寂しさを紛らわすためでしたが、ホーマーにとっては初恋でした。

 リンゴ農園にホーマーがいることを突き止めたラーチは、孤児院に戻って自分の跡を継ぐよう手紙を送りますが、ホーマーは拒否し続けます。

 1年が経ち、再び収穫期になったのでローズ達が農場に戻ってきました。しかし、ローズの娘は具合が悪そうです。ホーマーはローズの娘が妊娠しているとすぐに勘付きました。赤ちゃんの父親が誰なのか、なかなか打ち明けないローズの娘。やがて彼女から驚くべき真相が明かされます。相手はローズだったのです。

 ホーマーはローズの娘のために、あれだけ拒絶していた堕胎手術を行いますが……。

 

 タイトルのサイダーハウス・ルールとは、季節労働者の宿舎の規則のことです。傷ついたリンゴでサイダーも作るのでそのように名付けられていたようです。季節労働者達は皆文盲だったので、その規則に何と書かれているのか誰もわかりませんでした。最後の方でホーマーが読み上げるのですが、それを聴いたMr.ローズは、「そんなルールはここに住んだことがないやつが勝手に作ったものだ、ルールは自分たちでつくるべきなんだ」と言います。なぜ、「サイダーハウス・ルール」がタイトル(原題とも)になっているのか、鑑賞後はすぐには分かりませんでしたが、後になってなかなか意味深だなと思いました。

 

 難しい話を置いておいても、ラーチ医師のホーマーの溺愛ぶりに単純に感動できる映画です。

 主役は、後にスパイダーマンの主演トビー・マグワイヤです。目が印象的です。

 

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最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

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