バスコのLIFE GOES ON!

40代でエレキギターを始めた愚か者の雑記帳。映画、音楽等についても申し述べます。

安全な旅行のためにきちんと準備しましょう ストランデッド

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 2001年 スペイン

 

 (注)今回のあらすじはラストまで書かれています。 

 

 ペロス船長率いるクルーが人類初の有人火星着陸に挑みます。

 着陸船に乗り込むのは6人のクルー。しかしソフトウエアのバグで不時着してしまい、その衝撃で船長は死亡します。

 残されたクルーは何とか希望を繋ごうとしますが、エンジニアで現実主義者のルカは全員が生き残る方法はなく、最大限楽観的に見ても救助が来るまで船内の物資で生存できるのは2人だけだと断言します。

 副船長のスザンナはその2人にルカと医師のジェニーが適任と判断し、自らを含め他の3人が船を立ち去ることを決定します。死の宣告をされたハーバートとフィデルは激しく抵抗しますが、結局スザンナの決定に従うことになります。

 スザンナ、ハーバートそしてフィデルの3人は宇宙服に身を包み、マリネリス峡谷へ散歩に出発します。その散歩の終着点は酸素ボンベが空になったとき、すなわち死です。マリネリス峡谷へ向かったのは、そこに何かの変化が認められるという事前情報があったためでした。しかしそれを確かめたところで生存の可能性はありません。3人は自分たちが火星にやってきた意義を自分に言い聞かせるように前進します。

 最初に死んだのはハーバートでした。残った2人は峡谷を下り続け谷底まで到達します。そこは一見袋小路でしたが、スザンナは洞窟があることに気づきます。洞窟の中を進むうちに、気圧が上がり始めます。酸素の残りが僅かだったフィデルがヘルメットを脱ぐと信じられないことに呼吸できます。

 さらに洞窟を進むと壁一面に彫刻が施されています。知的生命体の所業に違いありません。2人は迷宮のような洞窟の探索を続けますが、途中でフィデルは不慮の事故で死んでしまいます。

 その後も長い時間をかけて洞窟を彷徨ったスザンナは遂に出口に通じる通路を見つけます。傍らに人間に似た生命体の死体が並ぶ通路を通り抜けると、そこには空気と水が存在する世界が広がっていました。

 スザンナから連絡を受けたルカとジェニーは、その地で合流し、共に救助を待つことにしました。

 そこにあったのはどんな文化だったのでしょうか。高度な文化がなぜ滅んだのでしょうか。

 

 火星に有人探査に行くのに、バックアッププランが全く無いという恐ろしい話です。冷戦時代の米ソのように競い合うように宇宙開発をしていた時代であればともかく、なぜそのような無謀な計画にゴーサインが出たのかは判りません。

 また、救助が来るまで早くて2年程度と彼らは見積もっていますが、ロケットを作ってから飛ばすまでの時間が考えられていません。

 マリネリス峡谷は1971年に火星探査機マリナー9号により発見された峡谷で、ノクティウス迷路等入り組んだ地形が特徴的とされていて、確かに何か住んでいそうな感じです。しかし、スザンナが洞窟を見つけるまでは、ただの岩場が続くだけであり、生命の営みがあったことを示唆する痕跡は全くありません。

ja.wikipedia.org

 スザンナは洞窟の壁一面の彫刻にも、火星人らしき生命体の無数の死体にも、大して驚きも関心もせず前進し続けます。そして人間が生存可能な環境に到達するわけですが、もう少し好奇心を持てよとツッコミたくなります。まるでスピードクリアを目指してひたすら走り続けるスーパーマリオでも見ているかのようです。

 最後のシーン、3人はすっかり安心しきって宇宙服も脱ぎ捨ててくつろいでいるのですが、観ているこっちの方が、本当に夜になっても大丈夫なの?とか、太陽風とか宇宙放射線とか大丈夫なの?とか、地球からの救助隊が判るように自分たちがいる場所を記したメモをちゃんと置いてきたの?等といろいろ心配になってしまいました。

 ナショナルジオグラフィックの「マーズ 火星移住計画」の方がずっと本格的です。それだけ、テレビドラマ(テレビ映画?)の進歩がすごいとも言えるのかも?

 

natgeotv.jp

 最後までお付き合いいただきありがとうございました。